今年のEMDR学会に思う

秋分の日、楽しみにしていたEMDR学会が、オンライン開催でありました。「リアル」な世界を恋しく思うほどですが、世情を考えればいたしかたないですよね。

 

とはいえ、「生きぬくを支える」のテーマの通り、災害支援、コロナ禍の子どもたちの被災ストレスを深刻化しないための視点、そして、難渋ケースへの工夫例を惜しみなく提示した発表等々、今日からの臨床にフィードバックできる貴重な示唆に富んだ時間を満喫しました。

 

 

特別講演は、新聞記者であり、研究者でもある大治朋子さんでした。

新聞やテレビ報道によって戦慄の思いを抱かせるかの地に足を踏み入れて行くジャーナリズムの使命感と勇気に、改めて、ただただ感服するばかりでした。

大治さんのおっしゃっていた「人間を生かすも殺すもナラティブ次第」との言葉が胸に突き刺さったかのようです。

EMDRよって、ナラティブの書き換えが起こり、長年のトラウマから解放されていくクライエント様の姿に伴走(いえ、伴歩)している者としては、大治さんの言葉通り、「細いけれど、決して切れない糸になりたい」と思いを新たにした時間でもありました。

 

今年のEMDR学会に思う
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