EMDRによるコロナウィルスに対するセルフケア手続き

今月1日に、日本EMDR学会第15回学術大会が開催されました。コロナ禍の情勢で、開催日が延期された後のオンラインによる1日限りの学会となりました。毎年恒例の海外招待講師による最先端の学びを得ることは叶いませんでしたが、テーマが「コロナ禍を乗り切るEMDR」ということで、貴重な講演満載でした。

 

プログラムには、研修として、「コロナウィルスに対するセルフケア手続き」がありました。こちらは、春先のいわゆる第1波が激しい頃にオンラインで一度受講した内容で、さらに詳細を確認することができました。

この手続きは、イスラエルのEMDR研究所トレーナーGary Quinn医師によるもので、EMDRの特徴である「両側性の刺激」を利用します。新しい手続きですから、まだエビデンスは確立されておりませんが、ここのところ、当ルームでご要望に応じて実施した例においても、不安軽減となる肯定的な結果を得ております。

 

様々な業種に未曾有の事態をもたらしている新型コロナウィルス感染症。なかなか収束が見えない現在の状況では、不安が不安を呼び、疲弊感が強まるばかりかもしれません。でも、今、全く不安がない状態というのは難しいと思いませんか?ここは、適切な不安によって、適切な対処をして、そして、なんとか乗り切っていけると良いのですが。

 

こうしている今現在も、新型コロナウィルス感染症の拡大防止・収束に向けて、最前線で奮励努力してくださっている医療従事者の皆様に感謝しつつ。

 

EMDRによるコロナウィルスに対するセルフケア手続き
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