今回も、EMDRに併用して使うことがある認知行動療法の続きです。
実は、先月触れた「コーピング」の前の段階があるのです。
それは・・・。
「しんどいなぁ」「疲れたなぁ」「もう無理」などなどと感じている時、こころや身体に生じる反応のことを「ストレス反応」と言います。
あなた自身が辛い時、どんなストレス反応が生じやすいか、きちんと把握していらっしゃいますか?
すでにストレス反応が出ている状態、そう赤信号が点滅しているような状態なのに、そのまま突っ走っていないでしょうか?
自分で自分のことって、意外にわからなかったりしますよね。
さて、ストレス反応は、こころに生じるものと身体に生じるものとに分けて考えると把握しやすいです。
例えば、こころに生じるストレス反応は・・・イライラしやすくなる。落ち込む。不安が高くなる。集中できなくなる。やる気が出ない。楽しめなくなる。誰にも会いたくなくなる。などなど。
身体に生じるストレス反応は・・・頭痛。胃痛。胃もたれ。不眠。睡眠過多。食欲不振。過食。下痢。便秘。腰痛。などなど。
ほんの一例ですが、大切なのは、あなた自身に起こりやすいストレス反応のパターンをきちんと把握しておくことです。
そうです、ストレス反応は、人それぞれで様々に出方が変わってくるのですから。
あなた自身のストレス反応のパターンを把握して、そのストレス反応に早めに気づくことができたら、早めに自分自身をいたわってあげることができますね。
そして、その時に活躍するのが「コーピング」というわけです。
ストレス反応のこと