EMDRセラピーの要の部分に入ろうとした時に、「この前のカウンセリングで、嫌な感じがほとんどなくなったので大丈夫です」とストップがかかったことがありました。
カウンセラーは、ご説明がきちんと届いていなかったことを反省いたしました。
EMDRセラピーでは、ずっと抱えてきたトラウマ記憶が、思い出しても感情を揺さぶられない、いや、そもそも思い出すことがなくなった・・というように、変化してまいります。
ですが、そのために、徹底的に(と言っていいでしょう!)その記憶にアクセスをかけるということをいたします。
そして、ネガティブなモノがなくなったところで終わるのではなく、より肯定的なところを目指して、眼球運動などの両側性刺激を利用してまいります。
さらには、一番最後に残りやすいと言われている身体の状態をスキャンして、何も残っていなければ「良し!」とするのです。
(短い時間で、トラウマ記憶に対する感じ方が変わることに「不思議・・・」という言葉が漏れるのをよくお聞きします)。
しかも、次の回には「再評価」もさせていただいて、取り組んだ1つのトラウマ記憶を完全に「終了」できるかを判断いたします。
ここまで来て、ようやく1つのトラウマ記憶がトラウマ記憶でなくなったことが確認できることになります。
「徹底的に」辛い記憶に対峙することで、辛い記憶でなくなり、さらには肯定的な信念が根付くように、1回1回のカウンセリングをご一緒に歩かせていただきます。
2020年4月のブログ「EMDRって、どんなことをするの?」に、もう少し詳しく記しておりますので、ご関心のある方は、遡ってご覧くださいね。
徹底的に!