今月初旬、芸能従事者性被害支援ネットワークreco主催(設立、おめでとうございます!)の「子どもへの性加害 “かわいいね”から始まる性的グルーミングの実態」と題するセミナーを受講いたしました。
講師は、大船榎本クリニックの斉藤章佳先生です。
ご専門は加害者臨床や依存症臨床で、膨大な人数の性犯罪の治療プログラムに関わっていらっしゃいます。
メディアにも出ていらっしゃるので、ご存じの方も多いかもしれません。
斉藤先生によると、加害者臨床は被害者支援の一環として発展してきたもので、加害行為の責任性を扱う心理臨床であり、加害者臨床と被害者支援は車の両輪とのことでした。
EMDRセラピーでは、まずは事実を的確に把握することで、適切な治療計画を立てることができます。
しかし、小児性愛障害者による、その「(子どもへの性加害の)事実」は想定をはるかに超えていました。
その事実に驚愕し、震撼し続ける時間となりました。
特に、男児への性被害の多さに戦慄し、勉強不足を痛切に感じました。
未熟で守るべき存在である子どもをターゲットにすることに強い憤りを感じましたが、そこには、負の連鎖があります。
絶望さえ感じられるような内容の臨床に、決してあきらめることなく挑み続けていらっしゃる講師と、先達方のたゆまぬ努力、姿勢に心底打たれました。
目頭が熱くなったのは、斉藤先生によって紹介された、カナダの性犯罪プログラムの第1人者であるウィリアム・マーシャル先生の言葉です。
「どんなハイリスクな性犯罪者も必ず変わることができる」。
グルーミングのセミナー