改めて、「カウンセリング」を考えてみると

EMDRという非常に切れ味のよい心理療法を進めていく際に、一般的に言われる「カウンセリング」の技法が全く関係ないか?と聞かれたなら、もちろん、「そんなことはございません!」とお答えするでしょう。また、ケースバイケースですが、必要性があれば、EMDRを進めていく中で、他の心理療法を併用することもございます。ですので、「カウンセリング」についても、考えてまいりたいと思います。

 

 

カウンセリング」では、心理学や臨床心理学等をベースに、その専門的知識や技術をクライエント(相談者・来談者)様の心理支援に用います。

カウンセラーは、クライエント様が抱えている問題や悩みについての語りをじっくりとお聴きし、気持ちに寄り添いながら、クライエント様自身が気づきを深められるように配慮して進めていきます。クライエント様が、抱えている困難ときちんと向き合い、整理し、乗り越えて、その方らしく歩んでいくのを、あたかも伴走者のごとくサポートしていくわけです。まさに、共同作業ですね。

 

その時、クライエント様の安心をさらに深めるのは、カウンセラーが負っている「守秘義務」でしょう。クライエント様のどのような個人情報についても一切漏らされるようなことはありません。ただ、一つ例外としてあるのは、人の生命や財産が危機に陥る可能性がある時です。そのような時ばかりは守秘義務の枠を超えて、関連機関と連携を取ることがあります。

 

本来、「カウンセリング」には、「このようになったら受けた方がいい」といった基準はありません。ある時は、問題や悩みの解決に向けて、ある時は、深い悩みはなくとも、自分自身をより理解するために、より自分らしく生きるために等々の理由で受けることがあるでしょう。どのような理由でカウンセリングを受けるにしても、カウンセラーは、クライエント様のその後の人生がより豊かになっていくことをいつも心から願っております。

改めて、「カウンセリング」を考えてみると
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