オンラインカウンセリングのメリットとデメリット

コロナ禍は収束の兆しが見えるどころか、変異株が猛威を振るう状況が続いていますね。当ルームのある岡山県も、特にゴールデンウイーク頃から感染者数が急拡大し、緊急事態宣言下にあります。医療の逼迫状況を示すニュースに触れる度、過酷な最前線で尽力してくださっている方々への感謝と敬意の念でいっぱいになるばかりです。

トラウマを抱えているクライエント様にとっては、コロナ禍特有のストレスがさらに重なる訳ですから、こんな時だからこそ、カウンセリングは必要と考えて、オンラインカウンセリングも継続しております。

この度の緊急事態宣言を受けて、公共交通機関の利用に不安を訴え、対面カウンセリングからオンラインカウンセリングへ当面変更されているクライエント様もいらっしゃいます。

移動の時間や手間を省けることにもなり、期せずして、対面カウンセリングより気軽に受けることができると感じていらっしゃる方もおられるようです。住み慣れている自宅でカウンセリングを受けることができるという安心感もあるようです。「いつでも」「どこでも」カウンセリングを受けることができるとも言えるでしょう。

当ルームでは、Zoomを利用してオンラインカウンセリングを行っておりますが、お互いに顔(表情)を見ながら進められるので、対面カウンセリングにかなり近い雰囲気だと感じております。

 とは言え、全身状態を常に把握することは難しいですし、微妙な表情を瞬時につかむことも対面カウンセリングには劣ります(現在、対面カウンセリングでは口元はマスクで見えませんけれど)

クライエント様の課題としては、自宅で静かにカウンセリングができる、プライバシーを守る環境を作らなければならないということがあります(隣室で、ご家族の声が聞こえて微笑ましく感じられたり、画面にご家族が登場してご挨拶したりということがあり、クライエント様の生活の一片が垣間見えることがあります。幸い、今まで、それが原因でカウンセリングに大きな支障が出たことはありません)。また、お互いの機器や通信に不具合が生じた際の手立てを考えておくことは必須です。

 

一番の懸念材料は、緊急を要する事態が起きた時の対応です。こればかりは、対面カウンセリングには全くかなわないため、ハイリスクと考えられるクライエント様については、大変申し訳なく思いながら、お申込みをお引き受けできないこともありました。

 新型コロナウイルス感染症の発生から1年以上が経ち、当たり前と思っていた日常が決して当たり前ではなかったことに、どれほど有り難いものであったかに気づかされてもいます。

コロナ禍の不安や恐怖で「カウンセリングができない」ということを避けるために始めたオンラインカウンセリングですが、今後も基本的なことに忠実に、そして、工夫を重ねながら継続していこうと思っております。

オンラインカウンセリングのメリットとデメリット
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